[SAP PS]プロジェクトとWBS要素のステータス一括更新
以前だと、プロジェクトやWBS要素のステータスを更新する場合にはプロジェクト定義更新画面や、プロジェクトビルダー、WBS要素更新画面などを使って個別にステータス更新をするか、それらの画面に対してバッチインプットを行ったり、アドオンでマスタのステータス更新用BAPIを使用したABAPプログラムを作るような対応をしていました。
ですが、データ移行などの局面ではバッチインプットなど時間が掛かるような作業負荷の高い更新は向いていません。
そこで、ステータスを一括更新する機能がSAP標準のトランザクションで提供されているのを利用します。
CNMASSSTATUS:ステータス一括更新
こちらを使うと、選択画面で指定したプロジェクトやWBS要素に対して、指定のステータスに一括変更することが可能です。
ただし、一括変更はできるもののプロジェクトビルダーなどの画面でステータスを更新するのと同じく、ステータスを順番に変えていくしかできません。CRTD→REL→TECO→CMPLなどの順序で変更が可能
注意点
実行時のデフォルトオプションで「上位階層も更新する」を指定すると、更新したいWBS要素の親階層もステータス更新されてしまうので要注意。要件によっては個別、かつ、階層別などの更新要件がある場合はこのオプションはオフにすべきでしょう。
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