ABAPレポートプログラムフロー
ここでは、ABAPプログラムによるレポートプログラムを書く際の構成について掲載する。下記はあくまで一例であり、絶対の順序ではありませんがプログラムの構成を分かり易く記述する意味では、参考になるかと思います。
- データ宣言
- 画面定義
- 画面初期値設定
- 画面制御
- メイン処理
- 終了処理
- 帳票ヘッダ・フッタ設定
1.データ宣言
変数、定数、データ構造、内部テーブル(*)などを定義され、それぞれ下記の常套句で開始する。
変数:DATA
定数:CONSTANTS
データ構造:TYPES BEGIN OF 構造名 ~ END OF 構造名.
内部テーブル:DATA 内部テーブル名 TYPE STANDARD TABLE OF データ構造.
*内部テーブルとはABAPというかSAP特有の機能で配列を可視化したものでメモリ上に一時的なテーブル構造をもち、プログラム実行中の編集や出力の為にデータを蓄積するために使用されるもの。
2.画面定義
PARAMETERS(単数)/SELECT-OPTIONS(範囲・複数)などを使用して画面項目を定義する。
3.画面初期値設定
INITIALIZATIONで始めて、選択画面の初期値等を設定するエリア
4.画面制御
AT SELECTION-SCREENで始めて、画面表示や制御に関わる処理を記述するエリア
AT SELECTION-SCREENの後に各種オプションの設定が可能
5.メイン処理
START-OF-SELECTIONで始めて、プログラム全体の処理を記述するエリア
SQL文を用いたデータ取得や、データの編集、出力を行う処理を記述します。
6.終了処理
END-OF-SELECTIONで始めて、メイン処理を実行後に処理する内容を記述(例:終了メッセージ出力など)
7.帳票ヘッダ・フッタ設定
TOP-OF-PAGE/END-OF-PAGEで始めて、帳票出力時のヘッダ及びフッタに出力する内容を記述する。
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