ユーザーを特定することとそのユーザーが何に困っているか?
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事業アイデア
先日、とあるシリアルアントレプレナー(連続起業家)の方にメンタリングをしてもらっていて、私が指摘されたことを備忘録として残しておきたいと思います。
この方の見方なので、絶対的なものではないかもしれませんが私自身にかなり響いたところ(自分では頭の中では理解していたものだが、実際の行動としてはできていなかったことを指摘されたため)なので忘れないように!
一般情報を追い掛け過ぎ!
最初に指摘されたことは、マクロデータを追い過ぎる点でした。
確かに、一般的にはそう言われているようなこと。
例えば、、、
少子高齢化が進む中で高齢者は見守る人が減るが、現時点お金を持っている。
→ 寂しいはずだ → 人に会いたいと思っているはず → 解決策)地域のコミュニティサービスを始める
といったような一般情報だけでビジネスを立ち上げようとしている。
という指摘でした。
これは、その通りでマクロ視点が必要だというのは合っていると思いますが、高齢者でもいろんな人がいる。
男性・女性、年齢、家族構成、どんな時に寂しいと感じるのか、ひとりぼっちの時なのか、そうではなくて夫婦二人の時が寂しいのか、体力の衰えを感じたりすることで寂しいのか?
どういう状況の人を助けたいと思うのか?が明らかでないと、地域のコミュニティサービスというものがどんなものなのか?何を目指すのか?が分かりにくいですし、ユーザーが何にお金を払うのか?なぜ払うのか?がわからない。
商売として成り立たないのではないか?
ということを仰りたかったようです。
一人のユーザーを仮でいいので決めること
では、具体的には事業アイデアを考えるときの思考アプローチとしてどういったものがいいのだろうか?
それについても答えを聞いてみました。
いろんな人がいろんなことを言うのですが、ターゲットユーザーの絞り込み方として一番いいのは
自分自身がターゲットユーザーとなること
だそうです。
つまり、こう言うこと
- 具体的なユーザーの顔・行動がイメージができるかどうか?
- ユーザーが普段どんなことにお金を使っているのか?
- どんな思考回路を持っているのか?
- 容易に観察可能か?
といったことが測りやすい相手なら、誰でも良い(家族でも、恋人・親友でも)が、24時間観察可能なのは自分自身である。と言う話だそう。
これは納得でしたね。気づいているようで、実際にはターゲットユーザーが特定できていなくて困っていたので次からは自分自身または会社をターゲットとして考え直しですね。
そのユーザーの困りごとに絞り込む
ユーザーを仮に「自分」とした場合、どんなことに困っているのだろう?と自分に問いかけてみる。
特に、既にお金を支払っているものに対して以下のことを考えてみる。
- 月々のお金の使い方(何に、いくら、いつ)
- 毎月買わないが、強烈に欲しい。と思うものは何か?
- 誰に支払っているのか?
- そのお金の財布は誰が握っているのか?
- どうやって購入を決めたのか?
などを具体的なシチュエーションを動画イメージで頭に思い浮かべながら、必死で考えてみる。
実際、お金を払ってでも解決していることって色々あると思うんですが、その解決策が正しいかどうか?まで考えないといけない。と言うことですね。
可能であれば、そのお金を払っている商品・サービスを置き換える。つもりで事業アイデアを出すといいよ。
と言うアドバイスでした。
単純なんですが、理解できていても実践できていなかったことを指摘いただき、改めて身にしみました。
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