ベンチャーと大企業の共同事業開発
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事業アイデア アクセラレーター, オープンイノベーション, コーポレートアクセラレーター, 共同事業開発, 新規事業
12/7(金) 某出版社が主催となるビジネスプランコンテストが行われました。
このビジネスプランコンテスト、起業家さんのための一般的なビジネスプランコンテストとは違ったものなんです。
一体、何が違うのか!?
ベンチャー・中小企業の事業アイデア・プラン × 新規事業を探す大企業との共同事業開発
を主な目的としていること、これが他のプランコンテストと異なる点ですね。
これには、起業をしたいという起業志望家、より良い世界を作りたい(人やコミュニティの役に立ちたい、企業や組織の役に立つことで間接的に世の中に貢献したい)という起業家、自社のリソースを活かしたチャレンジと位置付けている中小企業などの参加者がいること。
もう一つが、新規事業を求めている事業会社の存在があること。これは各社様々な理由があって事業を探すのだと思いますが、例えば…
- 事業を作ったことがない層が企業内で多数を占めて、新たに事業を興したいと思った時に事業が作れない。
- 既定路線での事業展開に限界があり、売上が右肩下がりになっている。
- 経営自体も順調で、新規事業を創るということには経験があるものの、さらなる成長のために違った視点で事業を考えたい。
といったことが考えられます。
また、私自身事業会社の社員をやっていたこともあって大きな会社になればなるほど意思決定には非常に時間が掛かること。というのを実感しているのもあって、上記のように事業を創りたいと思っても社内で事業を立ち上げるのにも非常に時間が掛かってしまうのでは?
と感じてしまう。
オープンイノベーションの手法の一つとして
そこで、以前からよく言われるようなオープンイノベーションといった手法を用いて、事業創造にチャレンジする企業もあるようです。
企業間の提携などによって互いのリソースを持ち寄り、同業・異業種間で新たな事業創造に着手するというのも一つの事業創造の手法としてオープンイノベーションが定着しているのが一般的な感じがしています。
一方、これらの手法で事業を生み出したとしても一定期間内に数多くの事業を生み出すというのはなかなか難しいと思われます。
社内または企業間共同で複数プロジェクトを走らせるには、社内のリーソスを全て投入する必要があることと、先ほどの意思決定の遅さというのがボトルネックになる。
こんな課題を解決する一つの手法として、大規模に事業を探す手法として考えられたのがベンチャー企業と大手企業が共同で事業開発を行うという「コーポレートアクセラレーションプログラム」という事業開発手法です。
コーポレートアクセラレーションプログラムとアクセラレーター
日本ではまだまだ知名度といった点で、コーポレートアクセラレーションプログラムは一般的な言葉でもなく、耳慣れないですよね?
私もつい最近まであまり詳しく知らなかったんです。
海外では一般化とまでは言わないものの、大手エンターテインメント企業であるディズニーがその手法を取り入れるなど、数多くのアクセラレーションプログラムとそれを運営するアクセラレーターと呼ばれる共同事業開発プログラムを運営する企画運営会社が存在しています。
じゃあ、日本はどうなの?というとまだアクセラレーションプログラム自体を行なっている会社は非常に少ないものの、いくつかの企画運営会社は存在しているんです。
今回の12/7(金)に開催された某出版会社のビジネスプランコンテストもこれらの企画運営会社が運営しており、主体となる出版会社からプログラムの企画運営を行うことを担っていました。
企画運営を行なっていたゼロワンブースターのWebサイト(https://01booster.co.jp)
次回の記事では、その詳細に迫りたいと思います。
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