イノベーション・オオサカ第三回に参加してみて
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事業アイデア
2月28日(木)大阪産業創造館(さんそうかん)で開かれた第三回イノベーション・エクスチェンジに出席してきました。
全体は3部に分かれていて、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が支援していた「未踏事業プロジェクト」から生まれたプロダクトや育成対象人材(クリエイター&エンジニア)の方が個々のプロダクトまたはサービスを発表されていました。
第2部は、以下の御三方がイノベーションを生み出すをテーマにしたパネルディスカッションを展開されていました。
- 高須賀 宣 氏 (サイボウズ株式会社創業者)
- 石黒 浩 氏 (大阪大学教授、IPA未踏プロジェクトマネージャー)
- 宮下 敬宏 氏 (株式会社国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 ネットワークロボット研究室 室長)
最後は、展示された産学連携のプロダクトを前にした商談でした。
【感想】
1.未踏事業プロジェクトの対象者
いかにも学生ノリっぽい感じの製品紹介で、完全なプロダクトアウト型でマーケットはほとんど気にしないという内容のプレゼンでした。普通の社会人だったらこれはあり得ないですが、みなさん大学生の延長で起業したという感じなのでマーケティングは気にしたことはないんでしょうね。
ただし、理系出身者の方ばかりで技術力はあるということは分かったのでビジネスプランさえしっかりしたらきちんと売れるプロダクトを作っていけるように思いました。
ちなみに、2000年の大学生当時、私もITで教育コンテンツ配信をネタにしたベンチャービジネスコンテストに参加しました。審査員からはまったく相手されませんでしたけど、今は普通にe-Learningとして普通にサービスとしてありますね。
2.パネルディスカッション
やはり、シリコンバレー(というか、米国)と日本の違いみたいなことから、イノベーションを起こす要件みたいなところをディスカッションされていました。
特に印象的だったのは、
イノベーションを起こすのに、最初から事業性を考慮する必要はない。むしろ邪魔なくらい。
ドメスティックで何が悪いか?必ずしもグローバルである必要があるのか?を考えていく。(すべてがグローバルである必要はないのでは?)
突飛と思えることでも支援できるのと、できないのでは大きな差(比較のために米国を引き合いに出されていたが、米国と日本を比べると圧倒的な差はカネの部分とこのアイデアを大切にする文化の違い)
といったところです。
最後の展示会ですが、面白そうなものはプロダクトの出品企業や学校法人の担当者から説明を聞けたりする。で、気に入ったらその後アポを取ってアライアンスに向けた交渉をしていく。という流れ
私が見ていて面白かったのは、スマホ系とかセンシングなどの技術でした。ただし、これがビジネスに直結するかというとなかなかマネタイズが難しそうなものばかりで、そのままでは何の役にも立たなさそうなものがほとんどでしたね。
おそらく、モノづくり×ICTというところで事業化を考えてほしいという出品者がほとんどのような気がしました。
直近でビジネスになりそうなものは、約10社ほど出品団体がありましたが、そのうち2つくらいじゃないかなという感覚でした。
発想というものを軸にしたイベントとして、今回初参加していろいろ刺激を頂きました。
以上
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